どの地域にも、その地で育まれた「伝統文化」が存在します。それらの多くが地域の人々の、「伝えたい」「残したい」という強い願いのもと、現在まで受け継がれてきました。建物や木像などの物だけでなく、祭りや舞踊、工芸品の作り方といった技術もその一つです。
　しかし、これらの技術を受け継いでいくために、その時代の世相や地域の環境に合わせて、人々は伝わる技術に工夫を加えてきました。そのため、その伝統文化が最初に行われ始めた頃と今とを比べると、動きや作業方法が異なることも少なくありません。
　そこで、現在まで受け継がれてきたこれらの技術を「今あるまま」残すために、映像や画像として記録・保存するという支援が大切となります。