(2)水のあるくらし

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(2)水のあるくらし

人間の生活には、水と食料、住居や衣類などは欠くことので きない大切なものです。その中でも水源となった宮川は、古来か ら飛騨の人々の、生命綱でした。それぞれの用水路を通り、農 業、防災、飲料水となって村人の生活を守ってきました。
夏を迎える頃、宮川の支流常泉寺川には清流にしか姿を見せ ない梅花藻(バイカモ)が水面に顔を出し、梅の花に似た白い 花を開きます。そして桜橋のたもとでは子どもたちが歓声をあげ ながら元気に泳ぐ姿が見られます。秋には川を覆うように紅葉が 咲き乱れ宮川は四季寄りよりの風景を楽しませてくれます。その 宮川8月中旬から秋にかけて不思議な自然現象がおこります。地 上を流れる水がある期間だけ地下に潜って川が干上がったよう に見えます。これを伏流水と呼びます。
一之宮町では、昭和27年に通水が始まり、浄水場の完成以 来、伝染病の発生がなくなったといわれています。水は、大切な 「命の水」であり、また蛇口をひねれば水が出るという便利な 生活が現実のものとなったことは、大きな生活改善でした。
現在、一之宮町の水は、蔵柱浄水場をはじめ、蔵柱取水えん 提、宮村簡易水道水源地、段簡易水道浄水場・配水地、苅安配 水地から配水されています。

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